友人への報告
私には独身友達が2人いる。
A子は同県でも遠方にいるためあまり会えず、もう一人の独身友達B子を通じて近況を知っている。
B子とは年に一度会い、お互いの近況報告をする仲。同じ市内に住んでいて、B子は市役所勤務なので、たまに会うこともある。
B子とは婚活報告などをしていて、もし彼氏ができたらお互い報告しようね、と言っていた。
最後にB子に会ったのは10月で、私が彼氏と付き合いはじめたのが12月、プロポーズが2月で、そろそろ報告しないと、と思い久しぶりに会ってきた。
B子から、A子が結婚のため退職した事を知る。彼氏は海外の人なので、A子は海外へ旅立ったとのこと。
この件で、ふわふわした感じのA子が、彼氏を追いかけて結婚準備のために海外に行ったことを、少し馬鹿にしたような、軽率な行動だと言わんばかりの口調でB子は語っていた。
このことで、私も海外ではないが遠距離前提で付き合っているため、自身の報告が余計しにくかった。
独身の一人取り残される辛さは分かっているつもりだったが、報告後やっぱり空気は重く…
私もはしゃげず、語りすぎず、上から目線もしないよう心がけ……
この日、B子に会うのは2つの目的があり、一つは自分の婚約報告、一つは男性を斡旋することだった。
異様な、ともすれば相反する、2つの目的。どうしたって嫌味か皮肉になる。
その男性というのが、実家の近所の男性で、母の仕事先にお客さんとして来ている(B子もお客さんとしてきている)という人。両人を知っている母が、B子にどうかとすすめてくれということだった。
男性、C男は、高校卒業してからずっと同じ仕事をしており、ご両親は健在で優良企業に勤めていたため早期退職し悠々自適の生活を送っている。おとなしいタイプだが優しい顔立ちで、私自身しばらく会ってないが、ブサイクでもない印象。母いわくややぽっちゃりしているとのこと。
その内容をB子に伝えると、ぽっちゃりはなぁ…と反応良くなく、本人も婚活に疲れ積極的に行動はしていないとのこと。
だが、一応なにかの縁かもとのことで、C男と会うことに同意してくれた。
自分が彼氏ができてみて、やはり独身の子に喜び全開の報告はできないし、逆の立場でも絶対聞きたくないし心から喜べないと思う。
自分の孤独が浮き彫りになる。
しかし独身に色々言いたくなることがあるということも分かった。
自分が独り身の時に男性を紹介してくれた人や愚痴を聞いてくれた人の気持ち、今ならよく分かる。
年齢高いのにより好みすんな!
と……
子供がほしいなら、なおさら一日もはやく相手を決めたい。
急いでも仕方ないし、疲れる日もあるけど……
良い相手に出会えるかは、結局運な気もする。
どんなに疲れても、事前情報が悪くても、会ったら良い人かも知れないしとにかく数会う。恥も外聞もなく、皆に婚活してるんですといいまくり出会いを広げる。
それしかない!と思う。